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恩田 陸さん「ブラック・ベルベット」 [本☆☆]


ブラック・ベルベット (双葉文庫)

ブラック・ベルベット (双葉文庫)

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2018/06/13
  • メディア: 文庫



『MAZE』『クレオパトラの夢』に続く神原恵弥シリーズです。ウイルスハンターとかプラントハンターってドキドキします。
しかし、「T共和国のイスタンブール」って、ぼやかす必要あるの?

外資製薬会社に身を置く凄腕ウイルスハンター・神原恵弥。
ある博士の捜索を依頼されてT共和国にやってきたが、博士は殺されてしまう。
一方、この国では全身を黒い苔で覆われて死んだ人間がいるらしい。
ビジネスで滞在中のかつての恋人・橘は不穏な行動を見せる。
恵弥が想像だにしない、これらの背景に存在するものとは――?
(出版社HPより)

イスタンブールからアンカラ、カッパドキア、エフェソス遺跡などT共和国(^^;)の観光を織り込みつつ、都市伝説ともいわれる奇跡の鎮痛剤〈D・F〉を巡る噂、消息を絶った女性研究者、更には同級生で恵弥がT共和国を訪れるきっかけを作った多田の事故の連絡など謎が盛りだくさんです。

相変わらずの女言葉(女性ばかりの家庭環境のせい)でシリアスな場面でもゆるーく感じてしまいます。
けれども、その裏で頭脳明晰さで窮地を切り抜ける算段をしているわけで、物語として面白いです。

回収しきれない伏線や、もやもやした疑問なんかが残り、結末も「え?」というものですが、そこは恩田さんなので…。

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