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桜木紫乃さん「蛇行する月」 [本☆☆]


蛇行する月 (双葉文庫)

蛇行する月 (双葉文庫)

  • 作者: 桜木 紫乃
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2016/06/16
  • メディア: 文庫



道東に暮らす女性たちと、東京へ駆け落ちした一人の女性との物語です。
幸せってなんだろう。

「1986 清美」「1990 桃子」「1995 弥生」「2000 美菜恵」「2007 静江」「2011 直子」の6編が収められています。

人生の岐路に立つ六人の女の運命を変えたのは、ひとりの女の“幸せ”だった。―道立湿原高校を卒業したその年の冬、図書部の仲間だった順子から電話がかかってきた。二十も年上の職人と駆け落ちすると聞き、清美は言葉を失う。故郷を捨て、極貧の生活を“幸せ”と言う順子に、悩みや孤独を抱え、北の大地でもがきながら生きる元部員たちは、引き寄せられていく―。彼女たちの“幸せ”はどこにあるのか?
(「BOOK」データベースより)

4年から7年という期間を置いて、性格も職業も違う女性たちが須賀順子という同級生と会うことで自分自身を振り返ります。
なかでも年齢を重ねることで感じ方が変わってくる描き方がうまいなあと思いました。更に日常生活のリアルな描写が登場人物たちを実在するかのように感じさせます。

各章のタイトルになっている女性たちの視点で物語が進められるのですが、彼女たちの閉塞感が重いです。
それに対する順子の暮らしはさほど変わらないのに、順子のいう「しあわせ」がどこにあるのか、自分と重ね合わせるさまが読んでいてじわじわとのしかかってきます。

辛くしんどいのにページを繰る手が止められない、そんな小説です。

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北海道どさんこプラザと徳島・香川トモニ市場 [お店]

有楽町の交通会館にあるアンテナショップです。
交通会館はアンテナショップの集積地です ^^;

まずは北海道どさんこプラザから。
https://www.dosanko-plaza.jp/

ちょっと甘いもの。黒豆の甘納豆です。甘さ控えめで食べ始めると止まらなくなります。
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鮭とば。そのまま食べても、「鮭の酒浸し」のように新潟・村上で食べられているように、日本酒にさっと漬けて食べてもいいです。
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つまみ鱈。酒のつまみばっかり ^^;
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こちらは徳島・香川トモニ市場です。
https://www.ginza-web.com/detail/56/index.html

干いか。3cmほどの小さな烏賊ですが、香り・旨味とも抜群です。シンプルだからおいしいのかも。
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銀座・有楽町・日比谷には他にも地方のアンテナショップがあります。見かけると入らずにはいられません。

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柏井壽さん「鴨川食堂いつもの」 [本☆☆]


鴨川食堂いつもの (小学館文庫)

鴨川食堂いつもの (小学館文庫)

  • 作者: 柏井 壽
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2016/01/04
  • メディア: 文庫



シリーズ第3作です。ややマンネリ気味ですかね。

「かけ蕎麦」「カレーライス」「焼きそば」「餃子」「オムライス」「コロッケ」の6編が収められています。

食にA級もB級もありまへんけど、人間にも一流も三流もありまへん。みな同じです。京都・東本願寺近くで鴨川流、こいし親娘が営む食堂では、思い出の「味」を捜してくれるという。父と一緒に食べた料亭のかけ蕎麦、娘が結婚前に作ってくれたカレーライス、初恋の相手との思い出が詰まった焼きそば、裏切ってしまった女性の実家で出された餃子、親友の母がふるまってくれたオムライス、空腹に耐えきれず手を出してしまったコロッケ。食が呼び覚ます温かな記憶にふれ、依頼人は明日への一歩を踏み出してゆく。
(「BOOK」データベースより)

依頼人の思い出の味を探して再現するという設定と、料理から依頼人が過去を知り、過去と向き合う展開が目新しかったのと、鴨川流の振る舞う「おまかせ」の料理の数々が魅力的でしたが、シリーズを重ねるにつれて「定型」がマンネリに感じるようになりました。

それでも思い出の味を探して日本各地に行き、素朴な料理に土地の風習やちょっとした工夫が込められていたりという発見があります。


こいしの年齢を知ってびっくりしました。この年齢の割にはものを知らなすぎます。少し幻滅しました。

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東野圭吾さん「夢幻花」 [本☆☆☆]


夢幻花 (PHP文芸文庫)

夢幻花 (PHP文芸文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2016/04/07
  • メディア: ペーパーバック



ミステリと銘打っていますが、主眼は人間ドラマですね。
東野さんらしいというべき作品です。

花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップするとともに、この花が縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた…。宿命を背負った者たちの人間ドラマが展開していく“東野ミステリの真骨頂”。第二十六回柴田錬三郎賞受賞作。
(出版社HPより)

存在しない「黄色いアサガオ」が事件の鍵を握ります。江戸時代には存在したという幻の花を巡るミステリに仕立てあげる手腕は流石です。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000005007.html

ただ、祖父の殺害事件を調べる梨乃と、蒼太の兄が自殺した事件の繋がりが見えてきた辺りで物語の構造がわかってしまうのは残念でした。
主眼が人間ドラマなので仕方ないか、とは思いますが。

夢を失いかけていた梨乃と蒼太が立ち直り希望を抱くラストは清々しくありました。


幼い頃に出会った孝美への蒼太の想いが想像以上にあっさりしていたのが肩透かしでした。そこからの進展をちょっと期待していたんですが。

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築地 丸豊のおにぎり [お店]

築地の場外市場にあるおにぎり・惣菜のテイクアウト専門のお店です。
http://tsukiji-monzeki.com/shop/marutoyo/

いろいろな種類のおにぎりがありましたが、変わったところで焼き鯖(ほぐし)と、ばくだん(半熟味付け玉子入り)を買いました。

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おにぎり自体が大きいし、具もたっぷり。焼き鯖は香ばしくて旨みがあります。半熟味付け玉子のおにぎりはコンビニのものとは比べ物にならないくらいおいしいです。

種類も豊富なので、また行ってみたいと思います。

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東川篤哉さん「ライオンの棲む街 平塚おんな探偵の事件簿1」 [本☆]


ライオンの棲む街  平塚おんな探偵の事件簿1 (祥伝社文庫)

ライオンの棲む街 平塚おんな探偵の事件簿1 (祥伝社文庫)

  • 作者: 東川 篤哉
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2016/09/14
  • メディア: 文庫



東川さんの新シリーズです。
平塚市民が読んだら怒るだろうなー。

「女探偵は眠らない」「彼女の爪痕のバラード」「ひらつか七夕まつりの犯罪」「不在証明は鏡の中」「女探偵の密室と友情」の5編が収録されています。

都会で夢破れ、故郷・平塚(ひらつか)に帰ってきた元OLの川島美伽(かわしまみか)は、高校時代の旧友・生野(しょうの)エルザと再会する。“雌(メス)ライオン”の異名を持つエルザは、地元の刑事も一目置く名(?)探偵に成長していた……! 強引に助手にされた美伽はエルザと共に、厄介(やっかい)な依頼人が持ち込む奇妙な事件の調査を始める。海と祭りの街を舞台に、最強の美女探偵コンビの名探偵が炸裂する本格ミステリー誕生!
(出版社HPより)

ユーモア色もミステリ度合もキャラクターのおバカ度もなにか物足りないです。
ネタの使い回し感があるというか、読んでいて既視感のようなものを何度か覚えました。

平塚ネタなど地元の人たちは喰いつくところはありますが、それ以上に「ツカみ」の自虐ネタが多くて、そこはどうなんですかね。

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東野圭吾さん「祈りの幕が下りる時」 [本☆☆]


祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)

祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/09/15
  • メディア: 文庫



加賀恭一郎シリーズ10作目です。
加賀が捜査一課というエリート街道を捨ててまで所轄への異動を希望した理由が明らかになります。

悲劇なんかじゃない。これが私の人生。
加賀恭一郎は、なぜ「新参者」になったのか---。
明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。
シリーズ最大の謎が決着する。
吉川英治文学賞受賞作。
(出版社HPより)

一見関連のなさそうな3つの殺人事件が加賀の捜査によって繋がりが明らかになる過程が見事です。
更には過去と現在の謎が繋がるという構成も巧み。

なんといっても加賀恭一郎の過去が明らかになる場面に感動しました。
なぜ父親と対立したのか、これまで影すらなかった母親とはどんな人だったのか。

ただ、犯人に同情の余地は十分にあるのですが、どこか感動までは遠いです。
その意味では『白夜行』は素晴らしい作品だったと思います。


映画も公開中です。
http://inorinomaku-movie.jp/

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北山猛邦さん「先生、大事なものが盗まれました」 [本☆☆]


先生、大事なものが盗まれました (講談社タイガ)

先生、大事なものが盗まれました (講談社タイガ)

  • 作者: 北山 猛邦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/04/19
  • メディア: 文庫



凪島という架空の島を舞台に「何が(What?)盗まれたか?」をテーマにしたミステリです。

「先生、記念に一枚いいですか」「先生、待ち合わせはこちらです」「先生、なくしたものはなんですか」の3つの中編が収められています。

愛や勇気など、形のないものまで盗む伝説の怪盗・フェレス。その怪盗が、凪島のアートギャラリーに犯行後カードを残した!
灯台守高校に入学した雪子は、探偵高校と怪盗高校の幼馴染みとともに捜査に乗り出す。だが盗まれたものは見つからず、事件の背後に暗躍する教師の影が。
「誰が(Who?)?」ではなく「どうやって(How?)?」でもなく「何が(What?)盗まれたのか?」を描く、傑作本格ミステリ誕生!
(出版社HPより)

「猫柳十一弦」シリーズで探偵助手学部なるものを作り出した北山さんですが、今度は「探偵を養成する『御盾高校』」、「怪盗の技術を教える『黒印高校』」「悪事の前になると輝く、という灯台の灯が入ったペンダントが配られる『灯台守高校』」という設定を作り出し、幼馴染3人をそれぞれ配して怪盗フェレスを追いかけさせます。

設定も登場人物たちも面白いです。探偵と怪盗と「灯台守」が均衡を保っているというのも面白い。

しかし、モノではなく、概念を盗むとか、難しい。。。
わかったような、わからないような。。。

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MeetFresh 鮮芋仙の芋園とタピオカミルクティー [お店]

台湾発のカフェやスィーツが流行っているようですね。
ということで(?)こちらにお邪魔しました。

http://www.meetfresh-tokyo.jp/

伝統的な製法で無添加・手作りにより生まれた王道の台湾スイーツ店MeetFresh鮮芋仙(ミートフレッシ・シェンユイシェン)
(お店のHPより)

アジアを中心に500店舗もあるそうです。(うち450店舗は中国大陸)
しかし、なぜに赤羽?

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なんだかフードコートのようです。

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芋園2号(あずき+サツマイモ+タピオカ)とタピオカミルクティー(ホット)をいただきました。

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自然な甘みがあり、食材それぞれの食感(ほっくり、ねっとり、粒々)が楽しめました。
タピオカミルクティーも温まります。粒々食感が面白いです。タピオカを入れようと思った人はエラい。

駅から少し歩きますが、メニューも豊富でリピートしたいお店です。

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朝井まかてさん「恋歌」 [本☆☆☆]


恋歌 (講談社文庫)

恋歌 (講談社文庫)

  • 作者: 朝井 まかて
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/10/15
  • メディア: 文庫



第150回直木賞受賞作だそうです。
一人の女性の過酷すぎる運命に言葉もありません。

明治の歌塾「萩の舎」で樋口一葉の姉弟子に当たる三宅花圃が目にした手記には、師である中島歌子の心の声が刻まれていた。人気歌塾の主宰者として一世を風靡し多くの浮き名を流した歌子は何を思い、胸に秘めていたのか。中島歌子は、幕末の江戸で熱烈な恋を成就させ、天狗党の志士に嫁いで水戸へ下った。だが、尊皇攘夷の急先鋒だった天狗党はやがて暴走する。内乱の激化にともない、歌子は夫と引き離され、自らも投獄され、過酷な運命に翻弄されることになる。
“君にこそ恋しきふしは習ひつれ さらば忘るることもをしへよ”
代表歌に込められたあまりにも切ない真情。そして、歌子が下したある決断とは──。
(出版社HPより)

幕末から明治を生きた一人の女性の波乱万丈の物語です。
前半の恋愛ものから急転直下、嫁いだ先の水戸藩の内乱に巻き込まれ投獄され、地獄を目の当たりにし、辛うじて生き延びる中盤、江戸~東京で歌人としての成功を収める終盤と、ジェットコースターのようなという例えが生易しく思える展開です。

なによりも幕末の水戸の狂気じみた殺戮と復讐の連鎖が生々しく描かれる中盤は、本当にあったことなのかと疑いながら、読んでいても思わず目を背けたくなる筆力に圧倒されました。

手記の終盤で歌子が詠んだ和歌“君にこそ恋しきふしは習ひつれ さらば忘るることもをしへよ”はゾクゾクっとし、それから胸が締め付けられ、思わず涙が溢れてしまいました。外で読んでなくてよかったー。

心揺さぶられる物語です。

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