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石持浅海さん「煽動者」 [本☆☆]


煽動者 (実業之日本社文庫)

煽動者 (実業之日本社文庫)




この表紙はどうだろう。ローマ字で「sendosya」って…。

テロ組織内部で殺人事件が起きた。この組織のメンバーは、平日は一般人を装い、週末だけ作戦を実行。互いの本名も素性も秘密だ。外部からの侵入が不可能な、軽井沢の施設に招集された八人のメンバー。発生した殺人の犯人は誰か?テロ組織ゆえ警察は呼べない。週明けには一般人に戻らなければならない刻限下、犯人探求の頭脳戦が始まった―。閉鎖状況本格ミステリー!
(「BOOK」データベースより)

『攪乱者』の続編というか、シリーズものです。共通して登場するのは「串本」だけです。かといって串本が探偵役というわけではなく、推理を導くための「先導者」の位置づけです。

石持さん得意のクローズドサークルものです。高セキュリティのテロリストたちの拠点で起こった殺人事件。当然、警察は呼べません。警察による科学捜査は期待できないから、論理だけで犯人を推理するというストーリイ展開です。

動機については「ちょっと…」と思います。「狂信者の犯罪」だとなんでもありになってしまうし。

組織(V)の正体が明らかに。納得の落としどころではありますが、続編があるとすると正体不明の組織についての興味という点でハンデになりそうです。

ラストで育恵が発するセリフは思わずニヤリとさせられるものでした。