東野圭吾さん「禁断の魔術」 [本☆☆]
ガリレオシリーズ第8弾です。
短編で発表した作品を長編化したものです。たまにありますよね、このパターン。
高校の物理研究会で湯川の後輩にあたる古芝伸吾は、育ての親だった姉が亡くなって帝都大を中退し町工場で働いていた。ある日、フリーライターが殺された。彼は代議士の大賀を追っており、また大賀の担当の新聞記者が伸吾の姉だったことが判明する。伸吾が失踪し、湯川は伸吾のある“企み”に気づくが…。シリーズ最高傑作!
(「BOOK」データベースより)
ストーリイはシンプルです。シンプルゆえに物足りなさを感じました。
科学技術を使ったトリックにも意外性を感じませんでした。やはり初期のシリーズのような斬新さは期待できないんでしょうか。
東野さんの書きたいものが人間ドラマに移っているためであれば、仕方ないですね。
しかし、『容疑者Xの献身』ほどの感動もなく、ぼやっとした読後感でした。
それにしても、レールガンを実用化してしまう米軍って、やっぱすごいわ。
2017-01-16 12:03
nice!(18)
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