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加納朋子さん「少年少女飛行倶楽部」 [本☆☆]


少年少女飛行倶楽部 (文春文庫)

少年少女飛行倶楽部 (文春文庫)




久しぶりに加納さんの作品を読みます。しかも青春小説。楽しみです。

中学1年生の海月は幼馴染の樹絵里に誘われて「飛行クラブ」なる怪しげな部活に入ります。変人部長の斉藤神が作った部です。しかし、部活動として認めてもらうには部員が足りない。
海月の部員獲得活動が始まります。また、「飛行クラブ」なんだから「飛ばなくてはいけない」という問題も。
一癖も二癖もある部員たちの部活動が始まります。

加納さんが後書きで「底抜けに明るい、青春物語が書きたくなりました」と書いている通り、楽しい小説です。
キャラクターも物語の展開も楽しいです。
無茶な、という強引とも思える場面もありますが、それをひっくるめて楽しい。
こんな賢い中学生じゃなかったなー、と思い返しながら、飛行クラブに入りたいなと思ってしまいました。
(多分、部員たちのあまりの変人っぷりに恐れをなして逃げ出したでしょうけど…^_^;)

残念なのはかなり無茶な名前が多かったことでしょうか。最後まで馴染めませんでした。
神、天使、ルナルナ…!

和田竜さん「小太郎の左腕」 [本☆☆☆]


小太郎の左腕 (小学館文庫)

小太郎の左腕 (小学館文庫)




テンポがいいです。なのでサラサラッと読めてしまいます。読んでいて楽しいエンタメ時代小説です。

鉄砲が種子島に伝来して13年の戦国時代の九州が舞台です。
戸沢家の武将・半右衛門は敵対する児玉家との合戦で深手を負ったところに猟師の要蔵と孫で11歳の小太郎に助けられます。村人たちから阿呆と呼ばれるほどに怒ることを知らない小太郎は、とてつもない才能を秘めていて、要蔵はそれを隠していたのですが、半右衛門によって暴かれてしまいます。
圧倒的な兵力の差の前に篭城に追い込まれた戸沢軍の前に小太郎が救世主として現れます。

ストーリイは簡潔で奇をてらった展開もどんでん返しもないのですが、登場人物(主に半右衛門とライバルの花房喜兵衛)の気骨さとマッチしてシンプルで楽しい読み物になっています。
それに比べると小太郎の描写が弱く、物語中盤での彼の変貌ぶりも含めて影が薄いように感じました。

半右衛門や敵将の花房喜兵衛の骨太な豪傑さの行動原理が繰り返し語られ、それが物語の気持ちのいい軽さにつながっているんだと思います。
その一方で要蔵が小太郎をかばう気持ちというのが現代っぽくてしっくりきませんでした。要蔵なりのメンタリティというのは別にあったと思うんですが。

「神の左腕」の繰り出す凄技は現実離れしていますが、それをひっくるめて楽しい小説になっています。

原初のサッカーが必要 ~ロンドン五輪最終予選 対シリア代表戦 [サッカー!]

脱力感がありました。確かにシリア代表の決勝点はすごかったです。100本打って1本入るかどうかという奇跡的なロングシュートでした。けれど、一瞬のチャンスを活かすんだというシュートの一つ前のプレー(ヘディングで前に持ち出して、勢いのままに打ったプレーです)が勝利への執念だったと思います。

いつもの4-2-3-1のフォーメーションでしたが、ボランチに山村選手、左のSHに山崎選手、1トップに永井選手とスタメンをいじってきました。特に山村選手は足甲の骨折からの復帰戦で試合勘が気になるところでした。

試合結果は置いておいて、次の4つが気になりました。

1.ゲームプランの狂い
前半18分の山崎選手の故障退場は大きかったと思います。交代カードよりも、ドリブルで相手に突っ掛けていける山崎選手のプレースタイルというピースが欠けたことです。
ただ、相変わらず選手間の距離が悪いと思います。特に攻撃的な選手の距離が遠く、それぞれが孤立してしまっている。SHの選手がサイドに張り付くことでSBの攻め上がりに蓋をしてしまっている悪影響も感じました。

2.「消えている」選手がいた
残念ながら、ほとんど試合に絡めていない選手がいたように思います。守備に追われていたのか、コンディションの問題だったのかはわかりませんが。関塚監督は交代を考えなかったのでしょうか。

3.選手層の薄さ
2.と絡むのですが、バックアップが薄いのでは?と思いました。特に攻撃的な選手に。大津選手の招集に失敗し、清武選手が故障離脱したというのはあるのですが、ベンチに攻撃的な選手がいるにも関わらず選手交代がありませんでした。

4.戦術・ベンチワークが機能したか
両チームともロングボールの目立った試合でしたが、シリア代表に比べると日本代表のロングボールの精度の低さが気になりました。意図して狙ったボールでなかったように感じるものもあり、自らボール保持を放棄しているようなプレーもありました。
それが戦術であったなら、永井選手であればサイドのスペースに低いボール、大迫選手であれば高さを活かしてセカンドボールを2列目の選手が狙えるようなボールという意図のあるパスをするべきだったと思います。

試合終盤でどう試合を終わらせるかという意思統一やベンチからの指示があったかどうかも気になりました。
DFラインがずるずる下がり、大きく蹴り出しては相手ボールになってまた下がるという繰り返しで、どれだけ意識を持っていたか感じ取れませんでした。

まあ、前向きに捉えれば追い詰められた状況というのも選手の成長につながる機会でもあります。残り2試合に全力を注ぎ込んでほしいと思います。

なりふり構わずにやるべきでしょう。選手はプレーで、ただし無目的ではなく、意図を持って体現するプレーをしてほしいと思います。
スタッフはA代表・欧州組の招集。大津選手や(出場機会のない)宇佐美選手や酒井選手といった海外組の招集に全力を注いでほしいと思います。また、国内では原口選手や清武選手などA代表にも選ばれている選手を呼んでもいいのではないでしょうか。

得失点差が鍵になると思います。
その意味では関塚監督も示唆していたようですが、4-2-3-1から4-2-2-2(あるいは4-1-2-3)へフォーメーションを変更するというのもありかとは思います。

長くなってしまいました。。。。

佐藤正午さん「身の上話」 [本☆☆☆]


身の上話 (光文社文庫)

身の上話 (光文社文庫)




不思議な物語です。
ある女性の行動を淡々と描いているのに飽きさせない。佐藤さんの巧さなんでしょう。

23歳のミチルは地方都市の老舗書店の書店員です。結婚を意識する恋人がいるのですが、東京から出張に来ていた出版社の営業員の豊島との不倫という小さな秘密を持っていました。
ある日、就業時間中に歯医者に行くという理由で職場を抜け出して、東京へ戻る豊島を見送りにいく算段を立てます。バスターミナルで頼まれものの宝くじを買ったミチルは、豊島に付いて、着の身着のままで東京へ出てきてしまいます。
数日後に地元に戻るつもりだったミチルを動かしたのは、職場の上司の対応や両親の反応でした。直情的に反発したミチルは東京に居残ってしまいます。それを支えたのは宝くじでした。高額当選していたのです。
その日から運命に流され翻弄される日々が始まります。

自分の身に照らし合わせたら「ありえへん」という行き当たりばったりのミチルの行動ですが、他人から「土手の柳は風まかせ」と評されるミチルの性格から展開する物語は「そんなバカな」とは言い切れず「そんなもんかな」と納得してしまいます。そこが佐藤さんの巧みさだと思います。
また、ミチルのあまりに自分に都合のいい考え方というのは読んでいて本当に辟易したのですが、それも物語の展開に必要な要素だったとしたら作者にうまく乗せられていたんでしょうね。

ミチルが次にどうするのか、どんな運命が待ち受けるのか、気になってページを繰りたくなります。
そうすると次第に明らかになってくる人間関係や各人の思惑がいやらしく、人間の怖さを覚えてしまいます。
それでも中盤までミチルの力の抜けた逃避行だったはずが、まさか一気にサスペンスの展開をみせるとは想像もしていませんでしたが。

なかでもミチルの後輩の竹井輝夫という存在は当初は気のいい人物だったはずなのですが、いつの間にか物語の展開を握る重要な人物になっていました。彼の行動の背景にある思いはある程度理解できなくもないのですが、そこから導き出される行動や目的というものは最後まで理解できませんでした。

「身の上話」の語り手が誰なのか最初から最後まで違和感を持っていたのですが、終盤でまさかそんな展開とミチルの行く末が待っているとは思いもよりませんでした。

アンダーリポート』でもそうだったんですが、計算された物語を読むというのは堪らなく楽しいものだと思い知らされます。

乾くるみさん「嫉妬事件」 [本☆]


嫉妬事件 (文春文庫)

嫉妬事件 (文春文庫)




ミステリの体裁が整っているとはいえ、この「武器」はないよなぁ。

城林大ミステリ研究会で、年末恒例の犯人当てイベントが開催されるにあたって、サークル一の美人・赤江静流が、長身の彼氏を部室へ連れてきます。その部室の本棚の最上段には、あるものが置かれていました。
それを仕掛けた犯人は? 動機は?

放送禁止用語がこれでもかと続きます。正直言って、げんなりしてしまいました。読んでいて、あまり気分のいいものではありませんでした。

確かに結末はあっと驚く(あるいは、そんな馬鹿なと思う)もので、ミステリではあるのですが、読み物として受け入れられない自分がいました。

しらすと小松菜で2品作ってみました [料理]

この時期美味しくなる小松菜とサービス品だったしらすを使ってみました。
小松菜はほうれん草と違って下茹でしなくてもいいので楽なんですよね。

しらすと小松菜のパスタはさっぱり系のパスタです。
小松菜はパスタを茹でるときに一緒に鍋の中へ。
塩は少なめにして、胡椒でパンチをきかせてみました。
DSC01296.jpg

しらすと小松菜の韓国風和え物はしっかりした味付けにしました。
しらすは軽く空煎りして風味をきかせ、茹でた小松菜と和えたらゴマ油で更に風味アップです。
最後に七味唐辛子をふりかけてピリ辛にしました。
DSC01295.jpg

高村薫さん「レディー・ジョーカー」 [本☆☆☆]


レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)

レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)




レディ・ジョーカー〈中〉 (新潮文庫)

レディ・ジョーカー〈中〉 (新潮文庫)

  • 作者: 高村 薫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/03
  • メディア: 文庫



レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)

レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)

  • 作者: 高村 薫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/03
  • メディア: 文庫



いろんな意味で重いー。上中下と分冊されている重さも、物語の重さも、語り口の重さも…。
でも、これは読んでおかねばと思っていた作品なので読み通しました。

競馬仲間の男たちが大手ビール会社の社長・城山を誘拐します。「レディ・ジョーカー」を名乗る男たちは社長を解放しますが、20億円を要求します。城山にはそれに従うしかない事情がありました。男たちは時間をかけて、警察とマスコミの目を欺き取引を行います。
誘拐事件をきっかけに捜査に加わった合田雄一郎は犯人につながる当たりをつけますが、捜査本部首脳の壁が彼を阻みます。
東邦新聞のベテラン記者の根来は地下金融グループを追いかけていて大手ビール会社の利益供与の端緒を摑みます。
「レディ・ジョーカー」、城山、合田、根来それぞれの視点から物語が進みます。

男たちの昏い情念がにじみでてくるようです。それに圧倒されます。
なかでも合田雄一郎の昏さは半端ありません。『マークスの山』では明晰で爽やかさを感じるエリート刑事だったはずなのですが、所轄署に流されてからは陰りを帯びたようになり、狂気さえ感じることもありました。

ラストは「これでいいのか?」と思ってしまいました。
報われない思い(特に城山と根来)に捉われました。まあ、実社会で報われることもあまりありませんので、ある意味リアルではありますが。

男たちのそれぞれが抱える闇、社会の闇そんなものが冷徹に描かれている作品です。
軽いものばかりでなく、たまにはこういう重厚なものも読んでみたいです。

二色丼を作ってみました [料理]

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鶏ひき肉を甘辛く煮付けて、炒り卵を作って、ご飯に乗せるだけ~。さやえんどうでも乗せたら彩りよくなるんでしょうね(なかった…)

シンプルなのにおいしい、ってのは家庭料理のキモですよね。

伊坂幸太郎さん「モダンタイムス」 [本☆☆☆]


モダンタイムス(上) (講談社文庫)

モダンタイムス(上) (講談社文庫)




モダンタイムス(下) (講談社文庫)

モダンタイムス(下) (講談社文庫)

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/10/14
  • メディア: 文庫



モダンタイムス』というとチャップリンの映画を思い出します。そのタイトルに込められた意味もあるのでしょうね。

システムエンジニアの渡辺拓海が会社から仕事を渡されます。それは出会い系サイトの仕様変更でした。
簡単な内容だったはずのそのプログラムには不明な点が多く、解析していくうちにプログラムの目的が浮かび上がります。そんな中、会社の上司や同僚が自殺したり警察に逮捕されたりします。共通項はある複数のキーワードを同時に検索していたのでした。

『魔王』の続編であり、『ゴールデンスランバー』の姉妹編とでもいうべき物語です。
伊坂作品らしい軽妙な語り口はそのままで、作者のメッセージが込められています。
上下巻というボリュームですが、さくさく読めてしまいました。

伊坂さん自身が会社員時代にSEをしていたということで、小説の中でもSEの生態がよく描かれています。この作品は近未来の話なんですが、SEの生態は変わっていないのかな…。
近未来という意味では、物語でのテクノロジーの進歩というのは見られませんでしたね。それが物語上意味が無いことだったのか、作者が不要だと思ったのかはわかりませんが。
そんな中でも「検索」という今や欠かすことのできないネットツールが物語の核となっていることが目の付けどころなんでしょうね。ありえないことじゃない。

張り巡らされた伏線も謎もスッキリとけたのですが、ひとつだけ、もやもやという点では主人公の妻の正体がはっきりしないままでした。一体何者だったんでしょう。


魔王 (講談社文庫)

魔王 (講談社文庫)

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/09/12
  • メディア: 文庫



ゴールデンスランバー (新潮文庫)

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/11/26
  • メディア: 文庫



カゴメの太陽のトマトカレー [料理]

カゴメさんから株主優待でもらったレトルト食品の「太陽のトマトカレー」を食べてみました。

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スパイシーなカレーにトマトの酸味や甘みが効いてます。なんか普通のレトルトカレーより健康な感じ[わーい(嬉しい顔)]


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